本日のランチは180円の鍋焼きうどん。
場外市場で何気なく買ったものがアタリで、なかなか美味です。
五木食品さんという熊本にあるメーカーの商品ですが、
出汁がきいていて、卵やネギを入れるとさらに満足度があがります。
ネットでの評価も高く、ボリュームも丁度いいので、リモートワークのおともに良いかもしれません。
今回は初のブログ投稿なので、簡単なテーマを短めに書くつもりでしたが、
ひょんなことから壮大なテーマに手をだして逆方向に猛進してしまいました。
テーマ選びのセンスのなさと、初投稿ということでご了承ください。
では、はじめます。
先日、石原慎太郎さんがお亡くなりになりました。
個人的には作家としての顔より、政治家としての活動が印象に残っています。
東京都の会見や、国会でたびたび話されていた
日本人が世界をどう見ているかではなく「世界が日本(人)をどう見ているか」
という問いを思いだしました。
「現在の自分」が知らないことに関心をもったり、行動をせず、リスクとして処理してしまう。それが「未来の自分」に関係する重要なことだったしても。
コロナによる大きな社会の変化など、ものともせずに。
答えのだしようのない壮大なテーマを選んでしまったので、最近起こったある事件を例に、企業や国内のデジタル化が進まないという課題を無理やり紐づけて考えてみたいと思います。
私をふくめ多くの人は、地域や国、グローバルな社会やSDGsより「世間」や「空気」といった半径5mの自分事に関心をよせて生活している人が多いと思います。そしてそれを否定するつもりは全くありません。
一方で、客観的にみれば当たり前ですが、企業や地域、国ですら「変わりつづける世界の一部」にすぎないので、競争力や優位性を確保しないと持続することができないのは周知の事実です。
最近、この30年間の日本没落を考えるきっかけになったある事件が起きました。
いくつかある要因のひとつではなく「これが没落の根本原因ではないか」と思うコアの部分です。
それは
宇都宮線の車内で喫煙している男に高校生が注意。
逆上したその男から暴行を受け、顔の骨を折る重傷と、土下座で謝罪をさせられるという、信じられないような事件。
さらに、高校生が10分近く暴行されるなか、乗客がだれも止めようとしなかったと一部ネットでも話題になりました。
私もその場に居合わせていたら止めない可能性が高いし、乗客を批判するつもりもないので詳細は省きます。
結論から書きます。
このようなことが起こる国は、日本だけなのではないか?
と、瞬間的に思いました。
明らかに周りに迷惑をかけている人物に、勇気をもって行動した若者が、目の前で理不尽な暴力を受けている。
個人としてはリスクが大きいので関わらないという選択は理解できる。
しかし社会全体で考えるとどうでしょうか?
全員が見ぬふり、知らぬふりをして、車掌さんや役人、政治家に面倒を押し付けてしまったとしたら。
日本の魅力を海外にアピールして、観光など外需を呼び込み、オリンピックという平和の祭典も開催したばかり。
経済力ではまだ3位を維持して、国の歴史も深く長い。
しかし勇気ある行動をとった、一人の若者を助けることができない国。
約200ある世界の国々で、私が少しだけ知っているタイやアメリカの一部の州であれば、かなりの確率で喫煙男が周りの乗客に集団でボコボコにされていると思います。
それも徹底的に。
タイ人の友人と話していた時、日本、いや日本人が怖いと言っていて、
「もっとも進んだ後進国が日本である」と、どこかで見たことのある表現をふと思い出しました。
それぞれ国の歴史、宗教、文化、国民性、価値観、法律など様々な要素があるので単純な比較や良し悪しを一概には言えません。
また、諸外国に比べて日本人は親切だと言われており、モラルが劣っているとは全く思いません。
では我々をこんなにも動けなくしているものは何なのか?
予想どおりうまく言語化できなくなってきたので、そろそろ強引にまとめに入ります。
言うまでもなく、過去に日本の強みだったものは影を落としています。
ものづくり 技術力、独自文化、不可解な無差別事件の増加による安全神話の崩壊などです。
また少子高齢化により、特定の業界では圧倒的な人手不足。
この現象は他の国々でも起こっていますが、日本のスピードは圧倒的です。
中国やタイなども、あと10年程度でかなりの高齢化が進みますが、
急激な経済成長を短い期間で遂げたことが要因と言われており、その先頭を走っているのが私たちです。
デジタル敗戦という表現もあるほど、日本のデジタル化は遅れていて、統計的なデータだけでなく、海外に旅へ出た際には私もリアルにそう思います。
企業の利益が上がらない、だからサラリーマンの給料も増えない、コロナ対応で現場が右往左往しても気合を入れて人海戦術、など数え切れないほどの諸問題。
個人でも国でも基盤となるのは経済力ですが、それが頭打ちになり、効果的な策が打てず30年の停滞とゆるやかな衰退が現在をつくりました。
このままではまずいと言われ続け「わかっているのに」ヤメラレナイ。
それを繰り返すうちに、少しずつ外部環境が変わり埋もれてしまう。
これらの根本原因は「集団的想像力の欠如」ではないでしょうか?
自分の頭でものを考えなくなったのかもしれません。
映画「もののけ姫」でイノシシの神様のこんなセリフがあります。
「我々の仲間はみんな小さくバカになってしまった」
ここまで書いてしまったので、自分なりの答えをひねり出して終わろうと思います。
・これから不安定で不確定要素が多い社会になるのはほぼ確定
・選挙など若者の政治参加では、数からいって影響力をもつことはほぼない
・デジタル化やAI、5Gなどの通信技術の拡張と、現実世界とヴァーチャルの融合も進む
・しかし人手不足で、スキルや知識を持った人材の確保など、人に関わる課題は増える
・にもかかわらず、リスクを恐れ行動しない人たちが多い
◎一方、ひと昔前は個人や小規模ではできなかったことが、テクノロジーの進化やGAFAMをはじめとする巨大プラットフォーマーの出現により、できることが圧倒的に増えた
一例として
●インターネットを駆使したブログ、動画、SNSなどでの情報収集や発信
●Zoomなどを使った場所を選ばない働き方やコミュニケーション
●プラットフォームを使った物やサービスの売買
●輸入や輸出など国境を超えるECなどの物販事業
●クラウドワークスなどを活用したリソースの活用や業務のアウトソース
●コミュニティを発足して、仲間をつくり様々な活動やきっかけづくり
あげたものはごく一部ですが、コストが安いというのが重要なポイントです。
大げさに書きましたが、まずは半径5mの自分の職場や日常生活で、できることを気軽にやってみる。
そこにリスクなど存在しません。
データや分析は重要ですが、「行動だけ」がナニカを変えうるたったひとつのことです。
黒を白に、青を赤に変えなくとも、既に目の前にあるものに視点を変えれば、渋いグレーや、インディゴブルーのような、時間をかけて魅力的な色になることは可能です。
私はそのお手伝いを生業にして、少しだけ前のめり気味で生きたいと思います。
ここまで読んでくださった希少な方に感謝します。
夜も更けてきたので、本日2個目の鍋焼きうどんに火を入れてきます。
最後になりますが、このテーマのきっかけをくださった、石原慎太郎さん。
御霊のご平安を心よりお祈りいたします。